2007年12月17日
FOUR ROSES
バーボンとアイリッシュ・ウイスキーに特化したバーを営んでいて、すっかり見慣れているはずなのに、いまでもフォア・ローゼズのボトルを目にするたびに、ノスタルジックな気分に浸ってしまいます。ローカルな話題で恐縮ですが、梅田のバナナホールの近くに小さなディスコがありました。
ダンスフロアが8畳ぐらいしかなく、キュアーやエコバニ、ニューオーダーなどがヘビーローテーションでかかる、客筋もかなりコアなハコで、そのころ美専に通い、ニコルやコムサデで姿形を、流行通信とロッキングオンで理屈を武装して、時代の尖兵を気取っていたぼくにとって、自己に陶酔できるなんとも居心地のいい空間でした。
そこで初めてボトルキープしたのがフォア・ローゼズです。
ウイスキーのグラスとべつのグラスが交わされる危うい雰囲気に、一気に大人の階段を駆け上がったようなつもりでいました。
振り返るとただのスノッブに過ぎなかったのだけれど。
なんだか今夜は感傷的な気分です。あまりにも暇なんだもん。
ということで、皆さんの思い出のウイスキーをお教えください。
2007年12月15日
OLD POTRERO
御堂筋を舞い踊る銀杏の枯葉を見て、あれに乗って九州まで流されていきたい。それでもって某年会に参加したいと妄想するバーテンダーです。えーと。
オールド・ポテーロ(ポトレロ)は、以前ご紹介したサンフランシスコの地ビール、アンカーを生産しているメーカーが発売した、ライモルトのみのウイスキーです。
1965年にアンカー・ブリュワリー社のオーナーになったフリッツ・メイタグは、18世紀のペンシルバニア・ウイスキーのスタイル、モノンガヘラを復刻しようと考えました。そして、1993年にアンカー・ディスティラリー社を立ち上げ、オールド・ポテーロをマーケットに送り出します。
ポットスティルによる蒸留のあと、内部を焦がしていないホワイトオークの新樽で熟成しています。
樽を焦がす工夫は、19世紀の前半にジェームズ・クロウが発案した説が有力で、それまでは行われていなかったことへのこだわりです。
写真のボトルは62度の2年物です。
中身がかなり減っていますが、今週ようやくbarleyさんにご注文いただくまで、お客さまにはティスティングでお出ししていたのみでした。
だって売りにくいんだもん、このウイスキー。
マイケル・ジャクソンとジム・マーレー氏は高い評価を与えているものの、好みのはっきりと別れるキャラクターだからです。
幸いにもbarleyさんは気にいってくださいました。さすがです。
しかし、ジェントルメッキが剥げ落ちることになった一杯でしょう。
2007年12月13日
MAKERS MARK
宴のあとの物憂げな空気に、いつもより寂しさを募らせるバーテンダーです。最後のお客さまがお帰りになられてから、先日、遠方より遥々いらしてくださった方からの心尽くしのお土産を楽ませていただきました。
アイルランドの歌姫を聴きながら葉巻を燻らす。
こんな夜も悪くはないと思い直しましたね。有難うございます。
2007年12月12日
SUPREME
あるお客さまがご所望なさったバーボンです。どちらもブランドネームにシュープリームがつきます。
ヘヴン・ヒルとおそらくメドレー社の銘柄でしょう。
そのお客さまとボディーガードを任じるおっさんたち、それ以上に男前の方との時を忘れての懇親会、大変愉しゅうございました。
翌日もぜひ参加したかったのですが、日中の睡魔との戦いに疲れはて、宵のうちに仮眠のつもりで寝入ったのが大失敗。目覚めたら明け方の4時まえでした。
二日にわたってエスコートされた皆さん。お疲れさまでした。
君たち化けもんや。
しかし、百戦錬磨の強者どもを相手に一歩もひかない、というよりも、束になっても敵わないゲストっていったい。
世のなか上には上がいます。修行が足りませんでした。顔を洗って出直してまいります。
2007年12月08日
ANCHOR
今夜はうって変わって賑やかな日宝ロイヤルビルです。嬌声と怒声が通路に響き渡るなか、当店だけはいつもの静けさを保っています。店主の啜り泣きが店内にこだましています。さて、今回は珍しくビールをご紹介しましょう。
サンフランシスコで生産されているアンカーです。写真のスティームのほかにも、ポーターとエールがあります。
マイケル・ジャクソン氏はビールの評論家としても知られていましたが、故人が世界最高のビールと絶賛した、アメリカ産のビールのイメージを覆す名品ですね。
お試しいただけたら、きっと驚かれることと思います。
2007年12月02日
RIDGEMONT RESERVE
明日のホルモン同好会が待ち遠しいバーテンダーです。脱サラしてこの季節、なにが寂しいかといえば、賞与よりも忘年会です。賞与も貰えるものなら貰いたいのは無論ですが、その他大勢の一人として気兼ねなく呑んだくれることのできる機会を失ったことのほうが、喪失感は大きいかなあ。
当時は部所に事業所、サークルと、うんざりしていた飲み会も、組織の一員であることの安心感を抱けるイベントだったのだと、リタイアしたいまつくづくと実感しています。
ぼくにとってのホルモン同好会は、そうした社会との数少ない接点のひとつなのかもしれません。
飲むぞー。
リッジモント・リザーヴは、かつてはバーボン・ディスティラーの中心地だったバーズタウンで操業を続けている、バートン・ブランズ社が新しくリリースした銘柄です。
ベリー・オールド・バートン、ケンタッキー・ジェントルマン、オールド・ケンタッキー・タバーンなど、バートン・ブランズ社のバーボンを最近はあまり見かけなくなっていたので、ちょっとばかり肩入れしたくなりました。
同社のウイスキーらしい、けれんのないキャラクターも好ましいですね。
2007年11月29日
JOSHUA BROOKS
某B氏がかの地で旅情を満喫されているころ、某A氏と2時間20分も言葉少なに映画を観ていたバーテンダーです。かたや美女と同席で、かたやおっさん二人。
人生はいかに不平等なものか。つくづく感じた水曜日の夜でした。
さて、今夜ご紹介するバーボンはジョシュア・ブルックスの15年です。
確信はないものの、おそらくウィレット社の銘柄でしょう。
同時にリリースされた16年のほうがより美味しく、ストックもあるのですが、残念ながらまだ発掘できておりません。見つかり次第お知らせします。
なお、再販された8年もございますので、宜しければお試しください。
2007年11月27日
SEVENSEVEN
多くの方にご心配をおかけしましたが、おかげさまでどうにか体調も戻りつつあり、今夜は定時に店を開けることができました。有難うございます。バーマンには、お客さまのお顔を拝見するのが一番の薬効かもしれません。
しかし、ついていない男の法則は昨夜も発動していました。
某A氏のほかにも、3階のジャズバーのマスターがお連れさまといらしてくださったそうです。閉店しているのでやむなくほかの店に行かれて散財したとか。
二人で計算したところ、チープな当店でもかなりの金額に。
うーん、でも、マスターのお気持ちが嬉しかったですね。
さて、今夜のお勧めは、シーグラム・セブンをセブン・アップで割った、懐かしいロング・カクテルのセブン・セブンです。
仲間とわいわい騒ぎながら、あるいは、独りで読書や映画を観ながら。
どんなスタイルでも楽しめる一杯でしょう。
ちなみに、「フィールド・オブ・ドリームス」がぼくのベスト・ムービーです。ラストのキャッチボールのシーンを観るたびに涙だだ漏れです。
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2007年11月25日
GEORGE DICKEL
この数日、慣れないミルクやコーヒーを飲み過ぎ、また風邪も祟ってか、お腹の調子がいまひとつです。それが理由で大変な経験をしたのですが、さすがにブログでは明かせません。
お尻、もとい、お知りになりたければ直接お尋ねになってください。
今夜はテネシー・ウイスキーのジョージ・ディッケルをご紹介しましょう。
ジャック・ダニエルに比べるとマイナーな銘柄ですが、クオリティは知名度以上に高いです。
とくに写真のナンバー12はプルーフが45度あって、生クリームのようなエッセンスが感じられ、印象に残るウイスキーです。
そういえば、いまだに人気の衰えないジャック・ダニエルのマスター・ディスティラーも同じ度数でした。
バーボン、スコッチにかからわらず、やはりウイスキーのプルーフは43度は欲しいですね。
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2007年11月24日
ANCIENT AGE
今朝から鼻水が止まらず、午後には息苦しさまで感じるようになったので病院に行ったのですが、入口のまえで今日が祝日なのに気づいた阿呆です。阿呆は風邪をひかないはずなのになあ。
これはいかんとタクシーで最寄りの救急病院に向かい、点滴をぷすっと打ってもらいました。
もう元気です。ウイスキーも美味しいです。
シングルモルトに比べるとバーボンは個性に欠けると思われがちです。
たしかにスペイサイドとアイラほど分かり易くはありません。
しかし、多くのブランドを飲んでいるうちに、自分の好みがはっきりとしてきます。美味い不味いではなく、あくまで好みです。
そこがこのウイスキーの面白さでしょう。
ぼくの好みはエンシェント・エイジです。
味蕾をまんべんなく刺激するというか、ティスティングチャートだと星形を描くようなキャラクターです。
相変わらずアバウトなコメントですな。
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2007年11月23日
COWGIRL
今日から便座の暖房を入れようとしたのですが、やはりついていない男はとことんついていません。一度も使っていないのに故障していました。なんとか修理はできたものの、営業時間が過ぎているのに自宅に戻ってシャワーを浴びなおす羽目に。
慌てて店に駆けつけるも、また扉に置き手紙が挟んでありました(T_T)
さて、PINOKOさん命名のカウガールです。
ただのバーボンのホットミルク割りとはいえ、これが意外に美味しいんですよ。
昨夜はノチェーロ、今夜はフランジェリコで甘みと香りを加えてみました。ただ、温められたリキュールのアルコール分が苦味として残り、バーボンとの相性もいまひとつです。
そこで、リキュールと砂糖以外で風味とこくを出せないものかとしばし思案していたら、頭上の5ワットの蛍光灯がぼんやりと点灯しました。
試してみると大正解でした。
さて、ここで問題。
なんちゃってバーテンダーはなにをチョイスしたでしょうか。
ヒントは、褐色の粘性のある液体だけれど蜂蜜ではありません。
でも、凡人が思いつくぐらいですから、同じレシピのカクテルがすでにあってもおかしくはないでしょうし、簡単に答えられたからといって馬鹿にしないでね。
これでも必死に考えたんだから。
2007年11月20日
YELLOW ROSE OF TEXAS
一昨日、思いきってボヘミアンのショットグラスを買いこんだのに、帰宅するまでにどこかに置き忘れたバーテンダーです。その日は寝つくまでおいおい泣きました。
思い出すとまた涙が止まらなくなるので、とっととお勧めのバーボンの紹介に移ります。
イエロー・ローズ・オブ・テキサスの12年です。
ロマンチックなネーミングで、ラベルのデザインも秀逸ですね。
バーボンの本の多くには、ブランド・ネームはバラードのタイトルに由来する、と説明されていますが、これはまったくの誤りで、バラッドとバラードを混同しています。
ジェームス・ディーンの遺作「ジャイアンツ」のテーマとしても知られており、一聴すればアップテンポなマーチのバラードなどないと分かるのに、その手間を怠った結果でしょう。
バーボンの記述には、この類いの簡単に検証できるはずのイージーミスが多くて閉口します。
ちなみに、歌詞についてはHPに拙訳をアップしておりますので、関心がおありの方はご覧ください。
バーボンは、最上級の手前あたりのランクのボトルがバランスよく感じられ、このイエロー・ローズ・オブ・テキサスも15年よりも12年のほうが個人的には好みです。
とても甘くて、そして逞しい。
そんなテキサス美人をイメージさせるバーボンです。
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2007年11月19日
YELLOW STONE
すっかり冬めいてきて、街頭のクリスマスのデコレーションも違和感がなくなりましたね。当店でも、いよいよアイリッシュ・コーヒーをお出しする準備を始めました。
ただ、肝心の豆の選択に悩んでおります。
コーヒーショップの店主と相談して、今日中にも決めるつもりではいますが。
ところで、土曜日に階下のワインバーでボジョレーを試しました。
元国際線のアテンダントの方が一人でなさっている店で、二軒隣の焼酎バーといい、日宝ロイヤルはやっぱり面白いわ。
開店まえだったのでそそくさと飲んで辞去したのですが、閉店間際にそのオーナーが顔を出して下さってびっくり。年齢が近いこともあって会話が弾みました。
でもって話題のオチが、なぜか「やっぱり一家に一人ゲイが欲しい」
うーん。どこで脱線したんだろう。
イエロー・ストーンは60年代に圧倒的なシェアを誇った銘柄です。
いまでこそ人気ナンバーワンのジム・ビームも、当時は数多あるバーボンのひとつに過ぎませんでした。
バーボンらしい味わいのバーボンで、安心して楽しめます。
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2007年11月17日
RED&GOLD

諸般の事情によりしばらく更新を怠っていたら、いつのまにやら、お会いしたこともない魔王賛助会会員にされていたバーテンダーです。バキッ
でも、バーボン40パーセント、ウニ5パーセントの大佐ですので、序列は上位なのをお忘れにならないように。
昨夜は某氏を20分も放置プレーしてしまいました。
無言で佇む巨躯を目にして、ただでさえ弛みがちだった括約筋が全開状態に。
ちょっと臭ったかもしれません。かなり怖かった。
えーと。
写真のレッド・アンド・ゴールドは、レキシントンかルイヴィルあたりの牧場のプライベート・ストックらしいのですが、ウィレット社が銘柄です。
箱買いして在庫がたくさんございますので、年内ショット1千円にてご奉仕させていただきます。
2007年11月10日
DANIEL STEWART
昨夜は遅くなって店で寝てしまい、カウンターの涎のあとをしくしく泣きながら拭いているバーテンダーです。やっぱり恒産なきものは恒心なしです。
ウイスキーはボトリングした時点が最上で、時間が経つにつれ劣化していくというのが定説です。しかし、一概には決めつけられないと思います。
たしかに理屈では熟成が進むわけはないのかもしれませんが、ボトルに馴染むと表現すればいいのか、より円熟さが増したように感じるものもたまにあります。
開封してからの月日が長いボトルも同様で、適度に空気にふれることで、バランスがよくなっている場合もあります。
そういった意味でも、ウイスキーの度数は高いほど好ましいというのが持論です。
アルコール分の揮発による足腰の衰えは否定できませんから。
このダニエル・スチュアートのボトルは美味しいです。
ヴァージン・ボトルよりも香味のディテールが際立ち、繊細な味わいを楽しめます。
もちろんエッジの効いたフレッシュなバーボンも魅力的ですよ。
とにかくウイスキーは難しい。だからこそ面白いですね。
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2007年11月06日
OLD GRANDDAD
もの悲しい週末が明けたと思ったら大雨でした。神さま、ぼくがなにか悪いことでもしたのでしょうか。
汝、自らの胸に手を当ててよくよく考えてみよ。
…。
はい、ばちが当たったみたいです。
ジム・ビーム、オールド・クロウ、オールド・テイラーなど、ジム・ビーム社のポピュラーな銘柄のなかでは、オールド・グランダッドの114をお勧めします。
よくコニャックに喩えられるように、トップノーズからアフターフレーバーまで、たしかにフレッシュな葡萄の香りが感じられます。
加水してもバランスが崩れないのが同社のウイスキーの長所で、いずれもオン・ザ・ロックやハイボールに向いているのですが、この114はぜひストレートで味わっていただきたいですね。
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2007年11月05日
ROCK HILL FARMS
昨夜に続いて今夜も静かに時間が流れています。浮世離れした役人と政治家が考えたハッピーマンデーも嫌いだけれど、
土曜日の祝日なんてもっと嫌いだー!
ばっかやろー!
と、南港のフェリー・ターミナルの埠頭に立って、初冬の大阪湾に向かって大声で叫びたい気分です。
嘘です。寒いから出かけるのは嫌です。
イーグル・レアの17年、W・L・ウェラーの19年、ジョージ・T・スタッグ、サゼラック・ライなど、サゼラック社の限定のラインナップを除けば、このロック・ヒル・ファームスは、以前ご紹介したブラントンのバレル・プルーフと並んで、バッファロー・トレース社、いな、バーボンを代表する銘柄ですね。
ボトルフォルムが変わったころから、やや風味が失われたきらいはあるものの、それでも名品といえるでしょう。
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2007年11月04日
BAKERS
今日が祝日なのをすっかり忘れていたバーテンダーです。同じフロアのスナックがすべて休んでいるのを目にして、
あれっ、今日は日曜日だったっけ。
と、思考の入口からこむら返りをおこしています。
ついでに、
どうりで暇なわけだ。
と、見栄もはっておきます。
ベーカーズは、ジム・ビーム社がリリースした5種類のスモールバッチ・バーボンのひとつです。
いずれの銘柄も同社のウイスキーらしい味わいで、キャラクターに大きな差異はありませんが、コストパフォーマンスまで含めて、ラインナップのなかではベーカーズのバランスがもっともいいでしょう。
力強さはブッカーズにそれほど見劣りしていないし、華やかさでは上回っているかもしれません。
ほかのベーシル・ヘイデン、ノブ・クリーク、ジェイコブズ・ウェルは、ブッカーズ、ベーカーズと飲み比べた場合、プルーフの低さが物足りないかな。
ただし、あくまで当店にあるボトルをティスティングした結果ですので、すべてのロットに共通する感想ではないことをお断りしておきます。
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2007年11月03日
CLEAR CORN
天頂に燃える太陽は、大地に寸分の陰影すら許さなかった。渇ききった荒野を砂塵が舞い、タンブル・ウィードが音もなく転がってゆく。
揺らぐ熱気のなか、数十歩の距離を挟んで、二人のガンマンが対峙していた。
彼らが向き合ってすでに半時間が経とうとしていたが、不器用な職人が彫り上げた立像のような姿勢を、互いに微塵も崩そうとはしない。
ピロリロリー♪(エンニオ・モリコーネ調の音楽)
緊張に堪えかねたのか、一方の男が侮蔑をこめた口調で問いかけた。
「腰のものは飾りか。いつでも抜いていいぜ」
しかし、相手の男はその挑発に無言で答えるだけだった。
「どうした。怖じけづいて声も出ないか」
「ぐー」
「ね、ねとんのかいっ」
体調が悪いのか、それとも煙草の喫いすぎからか、ティスティングしても不味く感じるだけなので、今夜はお勧めのバーボンを選ぶのを諦めました。
こんな場合には、気合いで飲むコーン・ウイスキーをご紹介しましょう。
クリア・コーンは100プルーフのコーン・ウイスキーです。
目鼻に効きます。
失恋、仕事上の失敗など、西部のアウトローの気分に浸りたいときにオーダーなさってください。
深い同情をこめてサーブさせていただきます。
ちなみに、モリコーネが作曲した「エクソシスト2」の「リーガンのテーマ」は、震えるほどの名曲ですね。
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2007年11月02日
COLONEL RANDOLPH
早いもので今年もあと2ヶ月です。この商売はこれから年内いっぱいが忙しいそうですが、当店は果たしてどうなることやら。まあ、ベンツに乗りたくてバーテンダーになったわけではないので、のんびりと理想の空間を造り上げていきたいと思います。
その積み重ねが、いつかジャガーとなって結実するでしょう。
本日ご紹介するコロネル・ランドルフは、申し訳ございませんがいましばらく開封するつもりはございません。
何年かのちに馴染みのお客さまに集まっていただいて、一晩で空けてしまいたい、そんな気分にさせるバーボンですね。






